待望の後編、解決編ということもあって今回もみーくんの肉弾幸が炸裂です。あまりの壊れップリに「シリーズ終わっちゃうんじゃね?」とか本気で焦りました。
崩壊したまーちゃんの自我を再構築するため、かつての事件の舞台である自宅跡に、なぜかアマチュア無線部部長・伏見柚々と共に赴いた「みーくん」は、なぜか奇妙な密室状態で殺人事件に巻き込まれてしまう…二人は生き延びることはできるか?そして、まーちゃんは元に戻るのか?
というのがざっくりした前編のあらすじなんですが、強引な前フリやもっさり感もどこへやら、次々と起きるイベントに色々と奪われました、目とか正気とか。
謎が解かれていく様を面白がるために推理小説を読んでる身としては、冒頭のアクションシーンといい5章のカウントダウンといい非常にハラハラしました。なまじ展開を先読みしたりすると、この楽しさは味わえませんからねえ……犯人当てなんて何だい、よ(負け惜しみ)。ガチなヤンデレを前面に押し出す本シリーズは電撃文庫としては異端だと思うのですが、今回また飛びっきりのキーワードが登場します。その事実を知っても、登場人物が(1人を除いて)パニックとか起こさず、淡々と事態が壊れていく様が何ともいえません。
あと今回、西尾維新「戯言シリーズ」で言うところの零崎人識に相当する、みーくんのオルタナティブとも言うべきキャラ・大江湯女が登場したのですが、是非また登場して欲しいところです。
それと、TW2シルバーレインのリプレイ小説のイラストを、このシリーズの絵師・左さんが描くという発表がGWの東京オフであったことを記載しときます。ゲームの質問会で出た話題なのですが、プレイヤーだけで600人を越える会場が「嘘つきみーくんと~」の名前で軽くどよめいたのは読者として喜ばしい事でした。
という訳で支援継続確定なのですが……回収してない伏線ってもう残ってない、よね?今回まーちゃんが妄想シーンでしか活躍してないから、次回は新しいシチュエーションでまーちゃんの出番が多いといいな。