2009年6月24日 (水)

闇狩り師関連2つ

九十九乱蔵、復活!九十九乱蔵、復活!大事なことなので2回言いました!!

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夢枕獏「闇狩り師 黄石公の犬」

21年振りの新作って「崑崙の王」からそんだけ経つのか。つか徳間ノベルスがレーベルとしてまだ生き永らえていたことにビックリだよ。ランクル→巨躯→服装→人相→シャモン(猫又)の紹介のくだりはそのまんまなのな、当たり前だけど。勿論嬉しかったんだけどな!(デレ期)

今回のゲスト術師、病葉多聞もいずれ別の話に出てくるのかなあ。

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夢枕獏・来留間慎一「闇狩り師」

昔買ってた気がしないでもないけど、帯のニュースで御祝儀購入。COMICリュウ8月号から「闇狩り師 キマイラ天龍変」連載予定とな!?なになに…

九十九乱蔵、戒厳令下の台湾にてキマイラに遭う!!

だーかーらー、俺が見たいのはドリームマッチ・九十九乱蔵vs宇奈月天善なんだってばさ!まあいいや、今後に期待だ。そういえば石川賢が小学4年生だかに描いた、乱蔵が第六天魔王・信長と戦う話は単行本化されてないのかなあ…

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2009年6月21日 (日)

その他ラノベ系ためてた分

米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件(下)」

落ち着くところに落ち着いてくれてひと安心。小日向さんの復讐モード発動があの時点だとは思いつかなかった。

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おかゆまさき「森口織人の陰陽道」其のに

『撲殺天使ドクロちゃん』で見せていた
 「ツッコミを入れた後、主に悪化していく事態を解説しつつ、更にツッコんでいく」
という桜くんスタイルを再び採用していて個人的には超嬉しい。あとがきやWebラジオから得た情報によると、ドクロちゃん執筆時のスタイルに戻したとのこと。1巻の文体が固かったので少々面くらってたんだけど、やっぱおかゆ先生はこうじゃないと。3巻もすぐ出るらしいので楽しみ。

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竹井10日「東京皇帝☆北条恋歌」1、2

ナイーブ系全方位モテ技能を持つ主人公と厨二病設定がそつなく纏められていて清々しい…のだが、竹井10日はPCゲームや「ポケロリ」みたいに、ゴマエーな男主人公が美女美少女に容赦なくムチャ振りを叩き込む様がイイんだけどなー。

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2009年6月19日 (金)

入間人間関連2件

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7」
新刊予定でタイトル見つけたときの興奮と表紙見たときの落胆は異常。大江湯女の戯言文体は何となく性に合わないと思っていたところで、あの展開は本当に良かった。これまでインフレしてきたダメージもこれで一旦リセットされるのかな。そういえば、あのキャラが生きてたとは思わなかった。

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「青春男と電波女」1
西尾維新の作品からバトルと殺戮と血飛沫を抜いた感のボーイミーツガールなラノベ。ますます要らない子になりつつあるなあ、西尾さん。

アラスジ的には田中ロミオのAURAに近いか。主人公に激しいトラウマがないし、ヒロインにも上半身簀巻きと超美貌以外の特徴ないけど。青春ポイントとか導入して韜晦してる風を装ってるのに、主人公の動機づけが藤田和日郎っぽくアツいのがいい。

尚、これがギャルゲなら攻略順は間違いなく
 女々さん(可愛い叔母さん)→前川さん(ひ弱コスプレのっぽ)→エリオ(正ヒロイン)→リュウシさん(カニ@つよきす的)
だ。
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いやもう「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん(i)」「青春男と電波女」2は読了してるけど、感想は後日に。

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2009年6月12日 (金)

神のみ関連2件

「神のみぞ知るセカイ」4巻

ハクア編後日譚と一般女子ちひろ編。ハクアは何て言うかその…どう見ても釘宮専用モビルスーツです、本当にありがとうございました。若木先生も人の子アニメの子ということで。前にやったpropeller風キャスティングでは敢えて嬉しー姉さんを当てましたが、ガチのツンデレで貧乳だと他の選択肢なんてないよね、ね!

ちひろ編はこの作品がメタレベルで作られ、かつ読まれていることの証といえます。ちひろはこの後の教育実習生編だけでなく現在連載中の幕間劇にも絡んでくるので、けっこう重要なバイプレイヤーとなるんじゃないでしょうか。

あと桂馬の潤沢なゲーム購入資金の謎がついに……ってM資金かよ!個人的には「桂馬が自身で稼いだ、もしくは手に入れた金」だと思いたい。子供の頃に大金が手に入る方法って見舞金か子役タレントぐらいしか思いつかないけど、今の人間嫌いの設定と組み合わせやすいので妄想の余地はあるんじゃないかな。
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有沢まみず「神のみぞ知るセカイ」(ノベライズ版)

二重性格と電波の2キャラ(小説オリジナル)同時攻略で、それぞれ原作同様のひねりを利かせてある。あとがきで原作者も言及している通り、ギャルゲーはテキスト主体で進行するので小説形式との相性が悪いはずはない。ゲームショップ店員の視点からの描写とかあって良かったと思う。ただこの作者さん、心情描写が地の文で記述されてて、個人的に若干読みづらかったかな。

ラノベ業界では普遍的なテーマなので、作家固定にせずにいろんな作家が書けばいいと思う。ガガガ文庫で具体的にいうと田中ロミオとか荒川工とか。

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2008年10月10日 (金)

田中ロミオ「AURA~魔竜院光牙 最後の闘い~」

高校デビューを果たした主人公・佐藤一郎(通称メンズ)の前に現れたのは、異世界の魔女を名乗るクラスメイト・佐藤良子(通称レディス)だった──。

うん、すっげー面白かったし、危うく新幹線の中で涙ぐむところだった。定番の学園コメディーとくれば当然イジメネタは外せないのですが、ここに妄想戦士、ネット用語で言う「邪気眼」持ちを大量に投入することで、ここまでの局面が展開されるとは!ちょっと勿体なかったのは、どっか途中で本当のファンタジー展開になることを期待してたのでメンズへの感情移入が足りなかったところかな。

クラス内のヒエラルキー、レディスだけでなく何故かクラスの大半を占める邪気眼持ちの歴々、そして邪気眼持ちへのイジメ、やがて暴かれるメンズの過去…。クライマックスもさることながら、途中でメンズがレディスを庇ってクラスの高位・山本にイジメの暴力を受けるシーンが印象に残っています。
傍から見ればフツーにイジメられてるだけなんだけど、メンズはすごく冷静に相手を観察しながら攻撃を受けてる(ガードとかじゃなくて殴られてるんだけど)わけですよ。結果的に相手を停学に追い込むわけですが、俺はそこまで開眼できなかったなあ、とか遠い昔に思いを馳せてみたり。

それと気になったのは、エピローグでメンズたちのクラスの秘密が担任どりせんの口から明らかになるのですが、それを知ったクラスの最高位に位置する女王・大島ユミナが何を思ったか?これが書かれてないのがちょっと残念です。まあ、自分がそのクラスに振り分けられた意味なんか考えたりしないんだろうな、女王様は。
あとこれ一瞬ドラマ化しやすそうだなーとか思ったんだけど、よく考えたら普通の人が少なすぎるので一般ピープルの共感は得られないだろうなー、とか。

綺麗に完結してるので続編はなさそうだけど、今後も田中ロミオは買っていこうと思います、ハイ。

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2008年9月 9日 (火)

入間人間「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん6」

ぐあああああ、あとがきから読んでみようとしたら最終ページの最後の1行が目に入っちまったぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!

電撃文庫の異端「みーちゃんまーくん」の最新刊な訳ですが、語りたくても語れNEEEEEEEEEE!!!!ラノベというより推理小説として愛読してるんで仕方ないんですが。自業自得なハプニングにもメゲず読み通しましたよ。

9月19日配信の電撃文庫ウェブラジオに作者様がゲスト出演するので絶対チェックするよ!つかミキティこと三木一馬も出るのかしらん。

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2008年6月 6日 (金)

西尾維新「傷物語」

ようやく読み終わったので。

── チクショウ、みんなして「ギャルゲっぽい話」とか言いやがって!俺が本当にギャルゲっぽい話を本気で書いたらどうなるか、見してやらあ。ついでにアニメ化できないようにエロ&グロ描写もガン!GUN!!入れてやるゼ!

バカ売れ。しかも前作「化物語」アニメ化

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みたいなー。「委員長の中の委員長」羽川翼といい、「『怪異殺し』の吸血鬼」キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードといい、全員分エンディングが欲しいので前作「化物語」と合わせてマジでギャルゲ化すればいいよ?

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2008年4月11日 (金)

入間人間「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4」

いや、これいわゆる前編・後編の前編なんで感想書くに書けないんですよ、奥さん!

今回のは「密室」という舞台設定の強引さと、前作でおそらく好評だった伏見柚々がみーくんと行動を共にすることになった経緯の強引さが鼻について、既刊3作よりハードルが高かった気がします。「密室」の本質はだいたい判ったんじゃないかなーと思うんですが、事件の謎より、崩れたマユを『直す』ためにみーちゃんが見つけ出したアイテムが一体何なのかのほうが気になるところです。あと柚々にまでダークな設定が追加されないといいなぁ。

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2007年11月12日 (月)

荒川工「にこは神様に○○される」

エロゲのライターで私が知ってるぐらい名前が通っている荒川工氏が遂にラノベデビューです。氏が手掛けたエロゲは「このはちゃれんじ」「てこいれぷりんせす」をプレイしていますが、いずれも楽しいスラップスティックコメディとなっています。

さて本書ですが、5行に1回はネタ的言い回しが飛び出す文体はしっかり健在です。若干情景描写が少なめな気がするんだけど、エロゲみたいにグラフィックやBGMで補完されてないからなのかな?これ虚淵玄氏の本を読んだときにも思ったんだっけ。
中2女子であるにこを中心に話が進むためか、ノリは少女マンガ的です。序盤楽しく終盤切ない作風は、てこぷりのメルヴェールルートに通じるものがあって良いかと。ドタバタ劇とバランスを取るための切なさなと言うより、切なさを際立たせるためのドタバタ劇なのか胸の内は分かりませんが、荒川さんの作風は非常にツボなのです。

あと、最初バカ男子として登場して終盤イイ男子と化す同級生、サッカー部の山本もいい感じです。活躍しきれてない男キャラ(ブレグヴァド、城優)の伏線が回収される日は来るのか!?待て続巻!!

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2007年9月12日 (水)

入間人間「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん2」

「みーくん」の健気さに全俺が泣いた。

前作のラストで怪我した「みーくん」が入院してる所から始まっててビックリ。病院内で起きた患者の失踪事件と、それに巻き込まれた「まーちゃん」を守るために「みーくん」が事件の解決に乗り出すストーリーを縦軸に、唐突に見舞いに来た元カノ・長瀬透とのビターかつストロベリィな話を横軸に、話は展開していく。勿論「まーちゃん」のヤンデレっぷりも健在です。まあ何というか、誰も幸せにならない世界の中であがき続ける「みーくん」にホロリとキたよ。ボクもM気質だからな!
基本設定のヘヴィさに目を奪われがちでしたが、推理小説として面白いことに今さらながらに気がつきました。西尾維新が講談社でジャンプっぽいノベルを書き散らしてる間はこっちを読んでればいいや。ということで支援継続確定。
あと、妹は行方不明というか「どういう死に方したか不明」といった書き方されてたので伏線にはならないのかなあ。

どうにもメディアミックス戦略に乗せられそうにない作品の続編をちゃんと出す電撃文庫ってすげえ。いや待て、「シルグイ」だってアニメ化出来たんだし、なんといってもヤンデレの先達にしてエロゲ原作の「School Days」がアニメ化してるぐらいだから、X指定方面の需要がこのまま伸びていけばひょっとしたら……。

推理小説を読みたい熱が高まったので、文庫落ちは当分先っぽい米澤穂信「クドリャフカの順番」(角川書店)を買ってリビドーを満足させることに。できれば早く創元推理文庫の小市民シリーズの続き「秋期限定~」を書いてくらはい。

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